その後、出席したセミナーで理論を多少理解し、できそうな気がしました。そして、そこで私は司会をしていた人を知ったのです。数日後、どうしても彼女と話がしたくなり、電話をかけました。そして私は、はじめて他人に過食嘔吐のこと、体型がコンプレックスとなって友達にも会えずにいることなど、恥ずかし気もなく告白しました。15年間の心の内にあった秘密を打ち明けたかのような気持ちで胸は高鳴りました。しかし、彼女は私の言葉に対して、「過食症のようですね。お医者さんと相談しながら一緒に時間をかけてぁなた自身を大切にしていきましょう。友達にも病気を隠さずにありのままに会いましょう」それから、こうも言われました。「好きなことは、ぁりますか?」「ないです」「お子様はいらっしゃるの?」コ一人います」「あなたは幸せ者ね。子どもって楽しいでしよ。見ていておもしろいわよね。子どもを見ていればいいじやない?」こういう形で子どものことに触れたとき、私は本当の意味ではじめて心の奥底に存在する自分の母性に手を触れたのでした。十数年ぶりに心の中に安堵感が感じられました。

 

重たい十字架をようやく外せたような気持ちでした。笑みが自然とこぼれ、やせることができる気がして人生の良き方向への転機を予感しました。あの日の電話から、今日に至るまで紆余曲折しながらも日々成長している私自身を素直に受け止める喜びを感じています。15歳の夏で止まっていた成長がいま、再び動きはじめたようなのです。悩み迷うときは、いつも青木さんに受け止められながら、また新しい一歩を踏み出しています。吐く日もだいぶ減りましたo食べることの楽しみや、喜びが純粋なものへと変化しました。長い間、私の心は救いを求め続けていたのでしようかきつと彼女ならば受け止めてくれる、分ってくれると心が訴えたのでしよう。